6/10 今日もバイト休み。
昼頃に起き、ディズニー+でドラマ版デアデビルを観た。おれはマーベルのMCU(全ヒーローが同じ世界線にいるシリーズ)を今さら追っている。
映画が35本以上あって約80時間。さらに配信限定ドラマが(おれが必要だと思うタイトルだけで )11本で100時間。トータル180時間。20年近く続く1つの大河ドラマだ。
アベンジャーズだけ観ればいいわけじゃない。それぞれのヒーロー単体作品も観ないと話についていけない 。厄介なのが配信限定のドラマである。MCUのストーリーの本筋とは関係ないサイドストーリー的なものかと思いきや全然違う。めちゃくちゃ大事なことが全然ドラマで起きる。ドラマのキャラがみんな知ってて当たり前みたいな顔で映画に登場したりする。
MCUは『アベンジャーズ/エンドゲーム』でひとつの時代を終えた。この頃が人気の絶頂期だったと思う。興味がない人でも毎年のように「アベンジャーズ」という名前を耳にしていたはずだ。
そしてエンドゲーム以降、ディズニー+限定ドラマが始まり、そこからMCUの人気は徐々に衰えていった。オリジナルドラマを作ったのが失速の原因だとよく言われるがおれはそうは思わない。
「ディズニー+に入らないとMCUを追えません」と言われると反発したくなる。だが仮に『マーベル+』というサービスがあって、「MCUを追いたいなら加入してください」と言われたら納得する人も多いだろう。課金制でオリジナルドラマを出すこと自体は何も間違ってないのだ。
マーベルが考えていたのは別にディズニー+に入ってる人たちで内輪ノリやろうって話じゃなくてエンドゲームでファンになってくれた人たちなら課金してでもMCUを追ってくれるだろうってことだ。結果的に失敗したが、その試み自体はまったく間違っていない。ディズニー+限定配信のドラマが増えたからMCUは失速した=マーベルのやり方は悪手だった、というのはあくまで結果論だ。
例えば初代ポケモンが発売された当時、ゲームボーイは旧世代ゲーム機の扱いだった。だがポケモンは大ヒットし「ゲームボーイを持ってるからポケモンを買う」ではなく「ポケモンをやるためにゲームボーイを買う」という流れができた。
つまりMCUを観るためにディズニー+に入る、という流れを作ろうという作戦自体は間違ってないし実際起こり得たはずだった。エンドゲームくらい面白いオリジナル作品が観れるならみんな付いてきたと思う。
しかしそのオリジナルドラマがほとんど面白くなかった。これはもう本当にしょうがない。MCUを追うためにディズニー+に入る人は特に増えなかった。その一方で映画はドラマ視聴を前提とした作りになっていく。映画だけ追っているファンは置いてけぼりになり、どんどん離れていった。
じゃあ、今おれが観ている『デアデビル』はどうなのか。
これが面白い。
だからこそ余計にタチが悪いのだ。180時間の旅は、まだ終わりそうにない。

漫画家、イラストレーター。東京都在住。1988年生まれ。